『神さんの山』石鎚山 語り 秋川雅史さん・・・2012/5/30
2012年 05月 30日
今日の5月30日にNHKで全国放送されました。
四国限定で放送されていました。(4月20日・金曜の午後8:00~NHKテレビ
・しこく8・ 語り 秋川雅史さんで放映されました。)
【※ 四国山地西部に位置する標高1982mの山で、 近畿以西の西日本最高峰である。愛媛県西条市と久万高原町の境界に位置する。 石鈇山、石土山、石槌山あるいは伊予の高嶺などとも表記される。】
愛媛県西条市の写真家の三浦さんが、山頂で撮った写真の数々も素晴らしく荘厳です。
▽神さんの山石鎚 ▽厳冬期の霧氷と満天の星空
石鎚山の山頂(1982m)天狗岳の向こうの明かりは高知市街の灯りと太平洋の地平線が浮かび、満天の星空が映っていました。
厳冬期の瓶ヶ森の霧氷
珍しい「霧氷」と呼ばれる現象が、厳冬期に見られ、まるで真っ白な鳥の翼の様です。
写真家の「よっしゃ~」という声。カメラのシャッター音と共に一枚の霧氷の写真。
同時に、聴き慣れた秋川雅史さんの歌声で
「石鎚山(やま)より どんこいしょ~
神の水だよ どんこいしょ~」
▽旧石鎚村最後の住人 ▽山の恵みの打ち抜き水
NHK総合テレビ 5月30日 午後3時15分~4時(45分間)
私は、4月放送には、見逃して、本当に残念と思っていたので今日はテレビの画面映像を、少しデジカメで撮り、編集しました。
石鎚の懐の旧石鎚村には、曽我部さん夫婦(80代)が、
最後の住人として2人だけで生活されていました。
「私たちがここに生活してる間は、廃村にはなりません。自給自足ですが、
いまでは、郵便屋さんに日用品も届けて貰って、ありがたいです。目の前に見える石鎚は神さん」と笑顔で頑張っておられました。郵便局員が荷物を担いで、旧石鎚村に1軒のご夫婦宅へ30分~40分かけて歩いて登って行く。
奥様(テル子様)は、いつ山を降りても良い様に5年前から石鎚山への遺言を書いて居ました。
番組の中、石鎚を見上げて詠むお姿・・・・
その自作の詩がテロップで流されていました。(一部引用)
「山深き 清流有り 石鎚を正面に仰ぎ見て
山懐(やまふところ)の閑静な環境に飽きることなく 移ろう四季の花々に心和みて (中略)
ああ ふる里や 人去る後にも 花咲き匂えよ 去り行く一軒屋(ひとつや)に 恩情を籠めて」
石鎚山に向かい詠み終えて、満足気とも、何とも言い難い笑顔。
石鎚を見上げる場面で最後の2行が、ふる里を思う去りがたき言葉として、深く私の印象に残りました。
ご夫妻の、どちらかが病気になれば、山を下りると言われましたが、共に元気でここで暮らしたいそうです。
また、水の都の西条市の嘉母神社手洗水のうちぬきが紹介されました。
西条市立禎瑞小学校の授業「西条にはどうしてうちぬきがあるのだろう」で先生から学ぶ生徒達。
映像では、禎瑞小学校の児童が、「よくここにきてこの水飲みます。まろやかで美味しいです等と話していました。
石鎚山を神さんの山として,愛媛県外の瀬戸内の海の上でも、崇拝して生活する漁師さん達。
瀬戸内海の漁師さん達は、いつも、皆が一緒に幸せになれるようにと共に助け合う。西条市の山間にある白瀧(香園寺奥の院)に広島県因島の漁師達家族が、年に一度大寒の頃に子供たちまで「瀧行」をする姿。
「海が荒れ、もうだめだと思った時、石鎚山の神さんに祈ったら不思議と波が治まった。」という経験を持つ漁師達。今、漁獲したばかりの太刀魚が銀色に美しく輝く。
大きな活魚の鯛を、石鎚神社の総本社の本殿に奉納する。
海で生活の糧を得て、健康で過ごせる事は、「神さんの山・石鎚」のおかげです。瀬戸内海が荒れても、石鎚さんに向かって祈ると、シケが凪いでくれるよ等と・・・大勢で参拝して祈祷をうけていました。
満開の桜の下、石鎚神社の金色の御輿を担ぐ大人達と、
華やかな稚児装束に身を包んだ子ども達。
赤い獅子舞に触れて、ご神徳をいただくご老人。
そして、再び石鎚山の全景が映し出されると、秋川雅史さんのゆっくりとした語り口「私のふるさとには、『神さんの山』が有ります。」で番組が終わりました。 製作・著作 NHK松山
打ち抜きの水(ご神水)と西条市の打ち抜き音頭の写真は、デジカメで撮った現地の写真を追加します。
本当に美味しい水で、私は、時々汲んで帰りますが、この水を飲用し氷等も作ります。