ヤブランの特徴と薄紫の小さな花…2013・8・10
2013年 08月 10日
葉は、光沢があり地際から立ち上がるようにたくさん付けます。
日本庭園の木々の根元などにアクセントとして植えられることが多い。
生育は旺盛で日本の気候にマッチし、耐陰性も非常に強い性質ですので、あまり他の植物が育たないような樹木の陰になるような場所に植えることも可能で、古くから庭園の下草として利用されてきました。
花を楽しむというよりは下草として利用されることが多い。
特別な手入れをしなくても自然と美しい形に整ってくれる。
2012年8月3日のヤブランはMOREです。
木陰に「ヤブラン(薮蘭)」の薄紫の小さい花が咲き始めて涼しげです。
接写すると内外花被片が各3枚、ユリ(百合)科であることが分かります。
ヤブランは日本を含む東アジアに生育する多年草で冬でも葉が枯れずに青々としている常緑性の植物です。
主に晩夏~中秋にかけて細い花茎を立ち上げてそこに紫色の小さな花をたくさん付けます。
花は一本だけでは寂しい感じがしますが群生させると見応えがあります
日陰にもよく耐えます。塀や壁などで陰になっているような部分、軒下に面した通路などでも育てることができます。
毎年春になると新しい葉がでてきます。前年の葉は傷んで汚くなっているものが多いので、新芽が出る前の春先に株元からばっさりと切り取って(刈り取って)よい。
そうして毎年、葉の更新を行うことで美しい姿と葉色を長い期間キープでき、楽しむことができます。
ユリ科 常緑多年草 日本・東アジア原産
和名は、山野の藪に自生し、葉が蘭に似ていることから「ヤブラン(藪蘭)」と付けられました。
ヤブランは本州・四国・九州などの山野の日蔭や半日陰で育つ植物です。
秋に地味ながら清楚な花を咲かせます。
花茎は30~40㎝、穂状の花序は見事で葉の間に隠れるようにびっしりと付け、薄紫色の花を咲かせます。
濃い緑色の葉は肉厚で光沢をもち、クリーム色の縞斑が入ったものもあります。
花がないと目立たない存在ですが常緑の葉の美しさは格別で、特に斑入り種は美しく人気があります。また晩秋になる、とつやのある黒紫色に熟した実(種子)も花とは違った趣があります。
北側の軒下の、日のあまり当たらない場所でも育つ強い植物なので、グラウンドカバーや花壇の縁取り、根締め、庭園の下草として園芸的に重要視されています。