マルベリーは、桑の実…2014・6・3
2014年 06月 03日
果実は初夏に熟す。キイチゴのような、柔らかい粒が集まった形で、やや長くなる。熟すと赤黒くなり、甘くて美味しい。
熱帯から温帯に分布するクワ科クワ属の落葉高木を総称して『桑』と呼び、その品種数は100以上に達しています。日本人に馴染みがあるヤマグワ・カラヤマグワ・ログワの3種類は、お蚕さんの飼料として古くから栽培されています。雌雄異株で春に淡黄色の花が咲き、初夏には赤い実をつけて黒紫色に熟します。 日本では切っても切っても、又・又・又・木になるということで桑となったように葉が注目されているのに対し、英語のマルベリー(mulberry)は果実に対してつけられたものです。
「くわばら」とは?
日本でも昔から雷が鳴るとあわてて蚊帳をつり、その中に逃げ込んで、雷が落ちないように「くわばら、くわばら」と唱えたと伝えられています。その昔、雷神様が誤って農家の井戸に落ちた時、主人がすばやくふたをしめて雷神を閉じ込めてしまいました。すると雷神は、「おれは桑の木が嫌いだからこれから『くわばら、くわばら』と唱えろ、そうすればお前のところには落ちない。ふたを取ってくれ。」そこで主人は雷神を返してやったといいます。雷神も恐れる桑の木には不思議な霊力が宿っていると考えられていたというのです。
古くより馴染み深い桑の実も、目にする機会も減ってきました。
また、桑の実は童謡「赤とんぼ」にも登場してきますのでご存知の方も多いのではないでしょうか。洋菓子の材料などにも使われています。
写真は親戚Tさんです。