いちじく「無花果」…2014・8・29
2014年 08月 29日
いちじくは漢字で「無花果」と書きますが、花がないわけではありません。
いちじくは実の中に小さな花をつけるため、外からは確認できないのです。果実を半分に切ると赤いつぶつぶがたくさんつまっていますよね。あれが花です。いちじくは花の部分によって独特の食感を生み出していたのです。
分類:クワ科イチジク属
原産地:アラビア半島南部、地中海沿岸地方
日本で多く出回る時期:8月~10月頃
370年ほど前に中国から伝わったといわれる品種は、日本に定着して長いため「日本いちじく」とも呼ばれます。主に関西以西で栽培されていて、適度な甘みとほのかな酸味があり上品な味わいです。ただ、お尻の部分が割れやすく日持ちが悪いため関東方面ではあまり出回りません。
果実は丸みがあり、出回るのは8月下旬頃からになります。
ふっくらと大きくて果皮に張りと弾力があり、香りのよいものを選びへたの切り口に白い液がついているものは新鮮な証拠。お尻の部分が裂けそうになり、ヘタのところまで赤褐色に染まると食べ頃です.
詳しくは↓
http://www.kudamononavi.com/zukan/fig.htm
西洋イチジクの実と効能…2013・6・7はmoreに貼りました。
今年も西洋イチジク(無花果)の実が色づき始めました。
いちじくの原産はアラビア半島の南部からトルコ辺り。
紀元前3000年頃にはすでに栽培されていたとされ、果実の中でも最も古いものの一つです。
旧約聖書のなかでアダムとイヴが腰に巻いていたのが、このイチジクの葉。
食べたのはリンゴの実だが、イチジクの実だったという説もある。
日本には17世紀の寛永年間に、中国から長崎へ渡来。現在主流の西洋イチジクは、明治時代から大正時代にかけて導入された。これが現在日本イチジクと呼ばれる種類で、当初は唐柿と呼んでいたとか。
花が咲かずに実がなるので漢字では無花果と書くが、実は食用にしている実は肉質化した花たく(花床)と、咲かなかった花の部分。食べたときにプチプチと歯に当たるのが種だそうです。
実には消化酵素が多く含まれるので整腸作用があり、葉や茎の切り口から出る白い乳液はイボ取りや痔の外用薬に、葉を入れた薬湯は神経痛に効くとされている。
庭木として栽培され、実を楽しむのはもちろん知っていますが、
民間薬としても葉も利用されていたことは初めて知りました。