新居浜市の大島の「とうどおくり」・・・2012・1・9
2012年 01月 09日
トウドは、「一辺が2.5mから3m、高さ6mから7mの四角錐(すい)を孟宗竹で組み、中心に10mくらいの心棒を入れ、これに大幟(のぼり)を立てる。
側は、年末に使ったスス竹をしめ縄で巻きつける。
3分の1くらいのところに横に2本の竹(こうがい)を通して小幟をくくりつけて終わる。大幟には部落の名前、小幟には男の子の名前を書く。材料は子供が集め『とうど』は大人が作る。
新居浜市の大島の「とうどおくり」は、平安朝以前からの歴史を有し、家内安全、無病息災を祈願しおこなわれています。
別名「小正月祭(こしょうがつさい)」とも呼ばれています。
大島の五地区 「上の町」、「下の町」、「築の町」、「西の町」、「宮西町」各地区ごとに、正月に飾った注連縄や、古いお札、門松などを用い10mにも及ぶ「とうどさん」が地元住民により作られる。
竹でできた高さ約10メートルの大幟と数十本の小幟を扇状に配置した「とうどう」成人の日の午前6:00、火が点けられ1年間の無病息災を祈願する。自治会総出で、竹切りに半日、組み立てに半日かけて作り上げた「とうどう」であるが、「とうどう」に火が点けられると一瞬の内に燃え上がり、幟も焼け落ちた。
夜明け前の闇夜に、一瞬のうちにあかあかと燃える光景は、まことに見事で幻想的なものでした。
取材してくれたTさんのコメントです
『「新居浜市内の方々が大島を盛り上げてくださり、秋祭りには2年連続太鼓台派遣 。
その際大島に これほどの人がいたのかと言う程の賑わいであった。
島の特産品である白いも みかんなどの生産者の高齢化にともない
継続が難しくなるなか、若い人たちが定住し生産活動に励む事の出来る様な
島づくりを目指したい」と島の代表の方は申していました。
残り物のぜんざいもいただいて皆さんは帰りのフェリーに乗りました。
ぜんざいの接待・焼き白いもの販売が有り、上の町から順番に放火
あっという間に全て全焼、 類焼延焼も無く無事終了しました 』
私の郷里の体験から、「とうどおくり」に火が点けられるのは、
昼か夕方と思ってました。
これほど大型で立派な「とうどおくり」が夜明け前に
一瞬のうちに燃え盛るさまは、人の畏敬と恐れが入り混じった不思議な光景です。
又 各地で郷土の伝統や祭りが若者に引き継げないと度々お聞きします。
大変 残念です。
そう云う私も、郷土から出た身なので生意気なことは言えませんが。。。
この時期の早朝の焚きますね。
隣の今治市では見かけません。全国でところによって
時間も方法も違うようですが、地域の連帯が希薄に
なって、郷土の伝統や祭りが若者に引き継げないと
中止のところもあるようです。
数十本の小幟を扇状にするのは私も初めて見ました。
西条市は、ワラをしめ縄にして巻いていますね。
1年間の無病息災を祈願して、元気に過ごしましょう。