ナツフジ(夏藤)が花を咲かせいました、
2012年 06月 14日
室山義通寺(西条市飯岡)の桜の下で、埋もれた感じですから見落とすところでしたが、南天の木に絡んで咲いていました。
飯岡・半田山の山裾(インターチェンジ西あたり)にある小さな寺。
室山義通寺といい、秋都庵の愛称で親しまれている。
元禄4年(1691年)秋、小松藩主3代藩主一柳直卿(ひとつやなぎなおあきら)公がこの地に遊び室山の紅葉をめで、“秋の都”=秋都庵と名付けられたのが始まりといわれ、「秋都庵」の扁額(へんがく)も庫裡(くり)に掲げられている。
和名はフジに似ているが、夏に花が咲くとの意味らしい。
別名をドヨウフジとも言う。マメ科の植物であることはす
ぐに解るけれど、さほど大きくもならず7月頃から白い花を咲かせる。
ナツフジというつる植物で、暑い盛りに白い花を咲かせるので、どちらかと言えば地味な花である。
因みに万葉集には「ときじくのふぢ」と詠まれている。
「わがやどの 時じき藤の めづらしく
今も見てしか 妹が笑(ゑ)まひを」
(時じき藤 = 夏藤)
万葉集 大伴家持(おおとものやかもち)