リョウブ の花 (リョウブ科 リョウブ属)
2012年 07月 23日
リョウブは低地では6月から、高いところでは8月頃から花を咲かせる。枝先に数本の長さ10~20cmの花軸を出し、根元のほうから次々と花を咲かせ、花期は長い。
花軸には毛が密生している。5枚の顎片があり、花弁は5枚で先端は凹んでいる。雄しべは内側と外側に5本づつで計10本。雌しべの柱頭は2つに分かれている。蜜が多いのか、虫が多数来訪している。
リョウブは根を地表面直下に発達させ、直根がない。したがって倒れやすい。
地表面直下の層は地表の落葉が分解し、栄養分が供給される場所であり、栄養分を吸収するには最も有利な場所である。
しかし、強い風に耐えるためには、根を深く張ることも必要である。リョウブは地表面直下だけに根を発達させており、栄養分を吸収することには効率的であるが、植物体を支えることには不向きである。
伐採されても簡単に再生する。二次林に多い樹木であるそうです。
しっかり根を張ったコナラやアカマツの樹下では特に問題はないが、風を遮ってくれていた高木がなくなると、とたんに倒れてしまう。
リョウブは根が浅いために、倒れないまでも幹が斜めにかしいでしまうことが多い。その際には根元からたくさんの新しい幹が再生する。
このような性質を持つ樹木は,常に根元に休眠状態の不定芽を準備しており,倒れかかると芽が覚醒し、急速に成長してやりなおしをはかる。