沢潟(おもだか)の花
2012年 09月 05日
白い花は稲田の中まで万遍なく咲いていました。
沢潟は最初に畔沿いに生え、次第に田んぼの中央に進出しています。
沢潟は白い三枚の花弁で、総じて地味な感じがします。
でも、葉っぱは細く長く、三枚に切れていますから特長があります。
沢潟の特長は何と言ってもユニークな形をした葉っぱです。
これが「オモダカ」の名の由来になりましたし、
矢じりの形なので武家の家紋になりました。
沢潟が福島正則や毛利元就の家紋になったのは、
戦いは先ず矢を射る事から始まります。
沢潟紋は攻めて良し、守って良し、武勇の誉れ高い家紋だったのでした。
「おもだか」は和名で「面が高い」という意味らしい。
葉っぱの形だけ見れば「面長」ですが、花を見下ろす高いところに葉っぱがあるので、
「面が高い」と名付けられたようです。