アップランド綿の花とコットンボール
2013年 08月 28日
夕刻には うっすらほろ酔いカラーに染まっていました。午後5時40分頃撮影
今日は綿の歴史やコットンボール等も調べました。
日本には平安朝初期に中国から貢物として贈られてきたものが始まりといわれています。
綿花は現在、世界のおよそ90か国で栽培されています。「コットン」とひとくちにいっても、その産地、品種、栽培方法などによって「個性」はさまざまです。
● アメリカでは、「アップランド綿」と呼ばれる品種が、圧倒的な量で生産され、アメリカ綿のいわば代名詞ともなっています。
● 日本には、カリフォルニア州でとれるアップランド綿がたくさん輸入されており、繊維強度にすぐれているので、高級ニット用として好評です。
● アップランド綿は中間の太さとしての代表格であり中番手(20/1〜40/1)の糸を生産 する原料として使われています。
綿の作物は花を咲かせ、枯れ葉剤を散布することによって 、コットンボールと呼ばれる繊維が入っている実が割れ、成熟期に入り収穫を迎えます。
●出典元 コットンボール
大地から緑色の芽を出し、すくすく育ち、やがて薄黄色の大きな花を咲かせます。
2~3日で花が落ちてその下には、子房という種を守る朔(さく)全体が見えてきます。
朔はコットンボールを覆っている表皮のようなものです。
そして、朔がはじけると、種を風や雨から守るための暖かいフワフワな綿布団であるコットンボールが見えます。この内部に種が包まれています。
綿は、五千年以上も前から 人類に親しまれている植物繊維のひとつ。現在も、日本における衣料用繊維の 消費量の約40%を占めています。
綿繊維は、リンターと呼ばれる短い繊維とリントと呼ばれる長い繊維に分けられます。
リントは種を拡散する際に風に乗る役割を持ちリンターは地上に落ちて種が発芽するまで種を保護し、発芽の際に腐食して肥料となる役割を持っています。このリントを使用して糸が紡がれます。
リンターは、キュプラや不織布や火薬の原料として使用されます。残った種子は圧搾されて食用油がとられ、残り滓は飼料や肥料にされます。
綿がエコロジーな繊維と呼ばれる理由がここにあります。
天然繊維の中でも多くの人たちに愛用されているコットン。
太陽の光に育まれたコットンの花は、衣料に使用される「リント」、油脂の原料となる「種子」、種子まわりのうぶ毛「コットンリンター」(約10%)に大別されます。