ツルニンジン(蔓人参)…2013・10・20

新居浜市のマイントピア別子でツルニンジンの花が咲いているのを発見しました。

ツル性の多年草で、長さ2~3mほどで、茎の先の方に、広鐘型の花を吊り下げます。

ツルニンジン(蔓人参)…2013・10・20_f0231709_22251999.jpg


花冠は、径2~3cmほどで、花冠の先は5裂します。

外側は淡黄緑色で、内側は濃紅紫色を帯びます。

葉は変異が多く、長さ3~8cmの卵状楕円形で葉先は三角形状、枝先では普通4枚の葉を輪生状(偽輪生)につけます。

ツルニンジン(蔓人参)…2013・10・20_f0231709_22254619.jpg


この4枚の葉の大きさが違うのが特徴で、慣れると葉だけで判ります。葉は普通全縁(葉の縁のギザギザがない)。地下に倒卵状紡錘型の太い塊根があります。

肥厚した塊根を、古くから薬用や強壮に用いるチョウセンニンジンにたとえて「ニンジン」です。

ツルニンジン(蔓人参)…2013・10・20_f0231709_22261354.jpg


秋に採取した塊根を輪切りにして天日乾燥させたものが生薬「羊乳(ようにゅう)」で、煎じたものに滋養強壮、健胃、制癌作用、痰切りや去痰(きょたん)などの効能があるとされています。

日本各地から北東アジアに分布しますが この30年ほどの間に個体数を大きく減らしていて、現在では、限られた場所に少ない個体数しか確認できていません。

ツルニンジン(蔓人参)…2013・10・20_f0231709_22264488.jpg



春の若芽や若葉を塩で軽く茹でて水にさらし、ゴマあえなどにして食用にします。

太い塊根も、輪切りにして水にさらし、テンプラなどにします。

名前
URL
削除用パスワード
by manryouy | 2013-10-20 22:27 | 秋の花 | Trackback | Comments(0)

愛媛の東予地方から、日常の平凡な生活の中で感動した事や、日々の旬な話題・美しい花等を日記風にして発信をします。


by manryouy