サネカズラ。くちなしの実、里山の紅葉…2013.12.4
2013年 12月 04日
現在85歳くらいのSさんの娘時代の話がおもしろかったです。
娘時代は意味も知らず、七夕の日だから、男性とのいい出会いがあるようにとの願いかもと・・・
七夕の日に、サネカズラを取ってきて、その青いやわらかい蔓をたたいて、釜で70℃くらいで炊く。
出てきた樹液をそのまま冷ます。髪油として瓶に保存して乾いた髪につけていたそうです。
当時のSさんの母親が、言うには、七夕の日に、石鹸で長い髪を洗い、乾かした黒髪にこの樹液を整髪剤や養毛剤としてつけていたそうです。
晩秋になって赤い実がつくころの蔓は茶色く固いので樹液は取らないという。
調べました。
『 美男葛(ビナンカズラ・サネカズラ)と定家葛(テイカカズラ)という蔓性植物もあります。
これは、昔の武士が整髪時に使った植物で、蔓性の茎を細かく刻んで水に浸しておくと粘質の液になり、ネバネバとなった樹液を鬢付け油の代用品としました。
この樹液を整髪剤や養毛剤として、さらに薄めて洗髪剤にしたそうです。
髪形を整えて「美男」になるという意味から、美男蔓という名称で呼ばれるようになったそうです』
茶話会で、テレビで報じていた若い女性の下着泥棒の話。
こちらの山郷でも、昔から被害はあったので、娘の下着は夜でも外に干さなかったとか・・・。
漬物やきんとんの色漬けに「くちなしの乾燥した実」をいただきました。
ペンチで割って,中の種を茶袋に入れてサツマイモ栗きんとんを作る時の色漬けに使います。
また、先日収穫した、くちなしの実は左側です。封筒に入れて、冷蔵庫に保管すると乾燥するといわれました。
一般には、果実を煮出して黄色い染料を採り、タクアンやきんとんの色づけに使われます。
右側は昨年のくちなしの実です。
帰路途中の山中(通称・・・桜三里)中山川溪谷の雑木紅葉も晩秋の装いでした。