姫榊(ヒサカキ)の花…2014・3・12
2014年 03月 12日
ヒサカキにはサカキの名はありますが、サカキとはあまり似ているとは言えません。サカキの葉は長さ8cm前後でやや細長く全縁(葉の縁にギザギザがない)なのに対して、ヒサカキの葉は楕円形で鋸歯があります。
また、ヒサカキの花は径5mmほどと小さく早春に咲くのに対して、サカキの花は径2cmほどで初夏に咲きます。 また、サカキの冬芽は、鷹の爪のように強く湾曲していることも特徴のひとつです。
いずれにしても、ヒサカキはヒサカキ属、サカキはサカキ属と別属です。
名前の由来
神事や祭礼の際には、サカキを玉串として用います。
玉串は、葉のついたサカキの小枝に紙垂(しで:白い紙に三つの切れ目を入れて縦に四折りにしたもの)を結びつけたものです。
関東地方南部よりも北ではサカキが分布しないためにヒサカキの小枝を代わりに用います。
あるいは、神様の領域と人の領域の境目に供えたことから「境の木」から「サカキ」となったという説もあります。 「榊」は、神の依代(よりしろ:神が降臨する場所)とする神木であることからの国字です。
枝の下側に短くぶら下がるように多数咲く。花は白っぽいクリーム色で壺状で、強い芳香を放つ。
この芳香は一般的な花の匂いとは大きく異なり、都市ガスやたくあんに似た独特の匂いがします。
このことから「サカキ」に「非」ずから「ヒサカキ」となったという説や、葉などがサカキよりも小型なので「姫」サカキとなったなどの説があります。
「サカキ」の名は、「栄える木」からの転訛であるという説が一般的ですが、他にも諸説あります。なお、「栄木」は常緑樹の総称でもあったようです。
姫榊(ヒサカキ)の花…2013・3・8
に詳しく説明していますので下に再掲します。
姫榊(ヒサカキ)はツバキ科ヒサカキ属の常緑小高木です。
開花時期は3月から4月です。雌雄異株です。
葉の脇に直径5、6ミリの小さな白い花を下向きにつける。
花弁は5個で、雄花には雄しべが10本から15本、雌花には雌しべが1本ある。
鼻で春を実感する 姫榊 の花が咲き始めると共に独特の芳香が町中に漂い始めました。
花の色も形も多種多様です。
和名の由来は、榊(サカキ)に似ていて小さいことから「姫榊」となり、それが訛って「ヒサカキ」になったと言われている。
関東地方では榊(サカキ)として売られ、神棚に供えられる。
日本では古くから神事に用いられる植物であり、「榊」という国字もそこから生まれた。
古来から、植物には神が宿り、特に先端がとがった枝先は神が降りるヨリシロとして若松やオガタマノキなど様々な常緑植物が用いられたが、近年は、もっとも身近な植物で枝先が尖っていて神のヨリシロに相応しいサカキやヒサカキが定着している。
家庭の神棚にも捧げられ、月に2度、1日と15日(江戸時代までは旧暦の1日と15日)に取り替える習わしになっている。神棚では榊立を用いる。
田舎などでは庭先に植えている家庭が多い。
また、常緑樹でもあることから庭木としても使われていることがある。
追加します。
関西地方は、榊を神棚にささげます。
サカキ(榊)の花…2013・6・4に載せました。
↓
http://manryouy.exblog.jp/19730523/
6月ごろ側枝の基部の側の葉腋から白い小さな花を咲かせる。
花は1-4個が束状に出て、いずれも葉の下に出て、下向きに咲く。