さくらんぼの暖地桜桃と西洋実桜の違い…2014・4・21
2014年 04月 21日
「暖地桜桃」(だんちおうとう)
暖地桜桃は、”佐藤錦”や”ナポレオン”などと種の異なるサクランボで、中国原産のシナミザクラの系統です。
花も、通常のサクランボが白の大輪であるのと違い、淡いピンク色の小輪で、しかも自家受粉をし、1本で実のなる品種です。さらに、実つきも非常によく、たわわに実をつけます。
しかし、ひとつだけ困ったことは、実の熟する時期がちょうど梅雨入りと重なり、果実の裂果が起こりやすいのです。これを防ぐには2つの方法があります。
ひとつは、鉢で育てて、実が熟する頃には軒の下など、雨の当たらないところで管理するようにし、とにかく雨に当てないことらしいです。また、すでに庭に植えている場合には、熟期が近づいたら周囲に足場を作って枠を組み、ビニールやポリエチレンなどで木を覆って雨に当てないようにします。いわゆる雨よけ栽培です。
かなりの大木になっています。
さらに、糖度を上げるには、木の周囲に溝を掘って根が水びたしにならないよう、雨水をうまく流すようにするということでした。
街中でよく見かけるが、 実は「佐藤錦」などよりは 小さい。 花は3月頃に咲き5月頃に実がなる。
花と赤い実はWEBより拝借です。
別名
「中国実桜(ちゅうごくみざくら)」 「支那実桜(しなみざくら)」。
さくらんぼの歴史
サクランボは有史以前からヨーロッパ各地で自生していて、栽培も紀元前から行われていました。
日本でサクランボが栽培されるようになったのは明治の初め頃のこと。アメリカやフランスから導入されたサクランボが定着し、現在では山形県をはじめ青森県や山梨県などで栽培されています。
一般に「さくらんぼ」というと 山形県などが特産地の「佐藤錦」などのことを指すが 街中ではほとんど見かけない。
また、その種としての原産地や起源が観賞用の「花桜」とは異なります。
花を楽しむ「桜」と実を楽しむ「桜」は別のグループと考えると良いでしょう。