ツチアケビ (土木通)の花…2014/7/13
2014年 07月 13日
花を見れば、ラン科の植物だとは、なんとなく分かります。
土木通の花が妖艶さを漂わせながら咲いていました。
ツチアケビは、森林内に生育するラン科植物として、また腐生植物(菌従属栄養植物)としては非常に草たけが高い。
地上部には葉などは無く、地面から鮮やかな黄色の花茎が伸び、高さ1mに達する。
秋になると花茎の上部に果実がつき、熟すると長さが10cmにもなり、茎を含めて全体が真っ赤になる。
まとまって発生することがよくあるので、大変人目を引く植物で日本固有種。
2012年7月の記事も再編集して貼ります。
畑にツチアケビの花が、咲いていました。
ツチアケビは秋にアケビの実のような形の真っ赤な実をつけるラン科の植物で、葉は退化して、地下茎に鱗片のような葉があるのみで、自ら光合成は行いません。
秋には、地上から突き出た赤褐色の枝に、赤い大きな実をたくさんぶら下げるので、ハイキングの人などを驚かせることになります。
なお、果実は肉質の液果で、その点では同じラン科のバニラなどと共通していて、両者はやや近縁とも言われています。
花を見ると真ん中に白い棒状のものがありますが、これはずい柱と呼ばれるもので雄しべと雌しべの合着が進んだものなのだそうです。
まったくもって不思議な姿をしています。
葉緑素を持たないため全体的に褐色で、それがまた異様さを増しています。
全体の姿にも増して変わった形をしているのが果実です。まるでソーセージのような物体がたくさんぶら下がります。
果実の色は紅色で長さは6~10cm、直径3cmほどですが一度見たら忘れません。
この果実がアケビに似ているからツチアケビという名がついたそうです。