シュウカイドウとは
園芸でよく親しまれている草花、ベゴニアの仲間です。
中国からマレー半島にかけて自生する冬を越して毎年育つ草花で、
地下に塊茎(球根)を持ちます。
日本に渡来したのは1640年ころで、その後日本国内での伝播は
早かったそうで、現在では元々日本にあった植物かのように野生化
したものや庭園などでごくあたりまえに見ることができます。
花の咲く時期は夏~秋で葉のわき(葉腋-ようえき-)から紅色の花茎を
伸ばし淡紅色の花を咲かせます。
まず雄花が咲き、さらに花茎が2またに分かれて伸びていって
新たな雄花が咲きを3、4回繰り返して最後はその先端に
雌花を下向きに咲かせます。
2015/8/5日でもシュウカイドウ(秋海棠)を描いている人がいました。
夏休みで用事が多くて8月の第一水曜日の絵手紙にはお休みの人が多かったです。
秋海棠と黒い蝶、絵手紙ボラで、描いた絵
2014・8・6でも詳しく説明しています。
西条市鞍瀬川沿いにシュウカイドウが咲いていました。
-姿・かたち-
。雌花は三角すいのようなかたちの子房がついており、雄花とは容易に区別できます。葉っぱは左右非対称で輪郭は心臓のようなかたち、鮮やかな緑色で花がない時期でも美しいです。
花後、葉腋に1~3コずつ「むかご」という小豆大の球根のようなものが付きます。冬越しのために茎葉が枯れるころ、むかごは地面に散らばって春に芽を出します。
シュウカイドウ(秋海棠)は、Begonia属の、中国原産の多年草で、
江戸時代に渡来しました。
ベゴニアの仲間は、熱帯から亜熱帯にかけて分布する植物ですが、このシュウカイドウは、日本でも戸外で越冬できるため、半野生化し、湿度の保たれている路傍などで見かけることがあります。
シュウカイドウの名前は、春に咲くバラ科のカイドウ(ハナカイドウ)に似て、秋に咲くところからと言われています。
中国で美人の形容詞に使われるカイドウの花も、垂れて少し下向きに咲きますし、確かに花の色はよく似ています。
初めて、シュウカイドウを描いてみました。
公民館でも、シュウカイドウを描いている人もいました。
種子植物には、一つの花にメシベとオシベがあるもの、同じ株に雌花と雄花が咲くもの(雌雄異花)、雌花をつける雌株と雄花をつける雄株に分かれるもの(雌雄異株)があります。
シュウカイドウは雌雄異花で、雌花と雄花の違いがよくわかります。
雄花をつける枝は上に伸びていますが、雌花をつける枝は、垂れ下がっています。
雌花にはオシベは見あたらず、子房(子房を包む花托の部分)には3個の翼状の突起が飛び出ています。
雄花の子房部分は退化してしまっています。
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