正岡子規の未発表の5句など「歳旦帳」発見…2017/8/24
2017年 08月 24日
デジカメ写真は、8/24日、NHK・朝のローカルニュースを撮影。
発見された「歳旦帳」 明治期の俳人、正岡子規
(1867~1902年)の未発表句5句や自画像などが
収められ た「歳旦(さいたん)帳」が見つかったことが
22日、分かった。東京の子規庵保存会が 発表した。
生誕150年を迎える俳人・正岡子規の未発表の俳句5句が発見された。
8/23日愛媛新聞の朝刊の1面の記事。
記されてい たのは、子規が34歳で没する前年の
1901(明治34)年の正月に作られた「歳旦帳」
・ うらうらと初日の影や枯木立
・ 初夢や巨燵ふとんの暖まり
・ 寝後れて新年の鐘を聞きにけり
・ 暗きより元朝を騒く子供哉
・ 留守の戸に名刺投込む御慶かな
調査にあたった神奈川大名誉教授の復本一郎さんによると、歳旦帳は子規が亡くなる前年の1901(明治34)年の正月、年始のあいさつに訪れた客が記帳するために用意された芳名録のようなもので、元日から数日間、子規庵の玄関に置かれていた。
今年生誕150年を迎える子規の俳句がまとまって新たに見つかるのは極めて異例で、子規の晩年の句風が分かる貴重な資料といえる。
この資料はこの「歳旦帳」は、生誕150年を記念して東京都台東区の子規庵で開かれる特別展で9月1日から30日まで公開される。
発見された「歳旦帳」に記載されていた正岡子規の未発表句5句は
次の通り。
・寝後れて新年の鐘を聞きにけり
・ 暗きより元朝を騒く子供哉
・うらうらと初日の影や枯木立
・初夢や巨燵ふとんの暖まり
・ 留守の戸に名刺投込む御慶かな
(愛媛県)
俳人、正岡子規の未発表の俳句5点などを収めた資料がこのほど見つかった。見つかったのは「歳旦帳」と呼ばれる帳面で、正岡子規が亡くなる前年の1901年の正月に年始のあいさつに子規のもとを訪れた客が記帳していた芳名録のようなものだ。歳旦帳には未発表の子規の俳句5点や自画像などが収められている。
神奈川大学名誉教授の復本一郎さんが調査し、筆跡などから子規の句と判断した。このうちの1句は「暗きより元朝を騒く子供哉」と元日の朝の情景を簡潔に詠んでいる。
復本さんは「子規の俳句がこれだけまとまって発見されるのは異例で、子規の最も晩年の様子や門人との交流も分かる貴重な資料だ」と評価している。
この資料、「歳旦帳」は、生誕150年を記念して東京都台東区の子規庵で開かれる特別展で9月1日から30日まで公開される。
[ 8/23 12:32 南海放送]