野菜の価格高騰はいつまでニュース…2018/1/19
2018年 01月 20日
価格高騰は、昨年10月台風と中旬の長雨と11月下旬の
低温の影響で生育不良となったことが原因。
降雨は地域差が大きいが、低温は全国的に広がったため、
影響を受けやすいレタスは主要生産地の静岡や
兵庫などで軒並み打撃を受けた。
白菜や大根も例年なら割安感が出る冬場にもかかわらず、
価格が上昇。白菜の主要生産地である茨城県は
「小さいまま出荷する農家も多く、
出荷量の伸び悩みにつながっている」と頭を抱える。
昨年秋の天候不順が尾を引き、葉物野菜やダイコンが平年の
2倍以上に値上がりしている。
神奈川県三浦市の川島農園では日照不足でダイコンの
生育が悪く、加工品のたくあんの出荷量にも響いている。
静岡のレタスやハクサイの産地、JA全農いばらき
(茨城県茨城町)は「悪天候のため例年と比べて小ぶりだ」と語る。
カット野菜や外食産業向けに業務用の需要が伸びていることも、
高騰に拍車をかけている。
中でも単価の安い白菜は飲食店の需要が大きく、
「メニューが固定されている以上、高値でも量を確保する」
(農水省)ため、家庭に届きにくい状況は当面続きそう。
野菜価格の見通しは? 1月下旬
2月以降に出回るものはおおむね生育が順調で価格も
戻りそうだが、ハクサイの影響は長引いて
3月中旬ごろまで値下がりが見込みにくいという。
キャベツの価格の推移
高齢化による生産減や強い国産志向
価格が落ち着くには、時期をずらして生産されたものが
出荷されるのを待たなければならない。
農水省は大根やレタス、キャベツなどは1月下旬、
白菜は3月まで高値が続くと予想するが、
「寒さが続けば、さらに長引く恐れもある」
野菜の安定供給のために大規模温室での安定生産や機械化で
栽培品目の拡大を