かきつばた(杜若)の花…2019/5/4
2019年 05月 04日
初夏になり、吹く風も新緑の香りが届く頃
「何(いず)れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」の慣用句でも
お馴染みの、かきつばた(杜若)の花。
爽やかな風が葉の合間をスッと通り抜けてくるイメージが
良く似合い綺麗な青色の花を咲かせます。
かきつばた(杜若)は古来より日本にある植物で、江戸時代前半から
観賞用に多くの品種が改良された古典園芸植物です。
かきつばた(杜若)の開花時期は夏の気配がしてくる初夏、
5月~6月頃に、浅い水辺から50cm~70cmの丈を伸ばし
深みのある鮮やかな青色の花を咲かせます。
かきつばた(杜若)は日本最古の和歌集である万葉集や900年代の書物、伊勢物語にも和歌で詠われ、江戸時代になると、かきつばた(杜若)といえば尾形光琳が描いた屏風絵で金箔六曲屏風「燕子花」と「八つ橋」が名高く、深い青色が印象的に描かれている、かきつばた(杜若)は世界最高峰の作品となっています。
かきつばた(杜若)
かきつばたの色(青紫)を染み出させ布などに書き付けた、つまり衣の染料に使われたことから「書付花」と呼ばれていたのがなまったもの。
人々の心を奪うほど美しいかきつばた(杜若)ですが、
「いずれあやめか、かきつばた」の慣用句がある様に
江戸時代中期に入るとあやめ(菖蒲)の品種改良が
進みあやめ(菖蒲)の人気が出てきました。
花菖蒲とアヤメとカキツバタ、実は見分けることができます。
花びらの基のところが、黄色は花菖蒲、白がカキツバタ、アヤメは網目状の模様です。
結論 は花弁の元を見よう!
(1) 菖蒲湯の菖蒲はサトイモ科で別物。葉っぱがにているだけ。
花も咲くことは咲くけどきれいな花ではなく、
蒲(がま)の穂みたいな黄色い花である。
やっと見つけた1発でわかる方法!
① はなしょうぶ(花菖蒲)
葉が菖蒲に似ていて花を咲かせるから花菖蒲(はなしょうぶ)です。あやめの仲間で、開花期は5月下旬から6月の時期水辺を訪れると美しく群生しています。
花菖蒲は花の種類は多く紫系統の他に黄色や白、絞り等、多彩であるがどれも
「花弁の根元のところに黄色い目の形の模様」がある。
② あやめ(菖蒲)
剣状の細い葉が縦に並んでいる様子が文目(あやめ)模様。
花基部の網目模様からの説もあり。
③ かきつばた(杜若)
かきつばたの色(青紫)を染み出させ布などに書き付けた、つまり衣の染料に使われたことから「書付花」と呼ばれていたのがなまった。
菖蒲まつりの関連記事